今度こそ、作中のコマ画像を使えなくなりました。
著作権問題とは、この4年間、ず~~~~~~~~~っと戦ってきました。
ず~~~~~~~っとです。
もう、何度も何度も何回も何回も苦しめられてきました。
自分がこのブログを始めようと思ったきっかけは、
「自分が読みたいブログがないな」
「文章だけのブログは味気ないから嫌だな」
「作中の絵や、エロシーンがどんなもんか知りたいんだけどな」
と、ないなら自分で作ろう!と思ったからです。
無断転載と思われたり、出版社/作家さんの不利益になったり、訴えられてはマズイので、いろいろ調べて「コマの画像を使うのは問題ない」と自分の中で思えたのでブログをスタートしました。
今まで、自分なりの信念を持ってやってきたつもりです。
描き手/書き手に敬意を表してやってきたつもりです。
非常~~~~~~~~~に断腸の思いです。
自分が4年間、ずっと貫いてきたことを曲げるからです。
そもそも、漫画村の件が表に出てきてから、ただでさえ厳しくなった著作権問題が余計に厳しくなったんです。
漫画村はゴリゴリの違法サイトですし、表面化するのは非常にいいことです。
ですが、それによって真っ当に運営しているブログも否応なしに攻撃されることとなりました。
真っ当にやってる(引用している)レビューブログまで被害を被ることになりました。
アニメのキャプチャ画像や、ゲームのキャプチャ画像なども、著作権問題的には同じなはずなのに、漫画だけ異様に狙い撃ちです。
もう、いくら引用法の決まりを守り、ブログ主の感想>>画像であっても、
出版社や電子書籍の会社から見たら全部無断転載なんですよ。思考停止で「全部ダメ」。
「出版社に許可取ってるんですか?」→「いや、これは法律で認められる範囲で引用してます」ってやり取りを何回したかわかりません。
若干論点がずれるかもしれないけど 自分が1記事で使ってるのは平均で10コマくらい
それってページ数で言うと2ページくらいなんですよね
200ページある漫画で、それでアウトなのか?と
例えばこのブログでは「ここの会話がイイ!」って感じで「作中の台詞」も手打ちしまくってますけど、それはいいのかよ?みたいなね・・・
絵だけじゃなくて 台詞も絵と同じ、全く同等に見られるべき作者が生み出した著作物ですよね
絵だけ言われるんですよね 小説の感想しか書いてなかったらなんも言われなかったんだろうな。
小説の一説を引用するのも漫画のコマを引用するのもどっちも全く同じことなはずです。絵だけ言われる。疑問。
「許可を取らなくても認められてるのが引用法です」って言っても思考停止で「出版社に許可取ってるんですか?」って言われるんで、
それなら許可取ってやろーじゃねーか!!と思っていろんな出版社に問い合わせたこともありましたが、
「許可できません」の一点張りで、個人なんて全く相手にしてもらえませんでした。
もう、ここ数ヶ月の自分は 自分ひとり vs 総理大臣10人 って感じでしたね。。
なんていうか、作家さん/出版社/電子書籍会社で温度差がありすぎます。全部、全く別もの。
え?著作権って作者側にあったよね?と思っても、出版社や電子会社がNOと言えばNOなんですよ。
例えば・・・こういうのをよく見かけます。
とあるアニメの公式に「このアニメの同人誌を作っても良いでしょうか!?」って聞いた人がいたとします。
公式は大っぴらに「いいよ!」と言えないので、
そう聞かれてしまったら「ダメ」と言うしかなくなります。
自分がやってることも、これと同じなんだろうか?って考えたことあるんですが、ちょっと違う気がします。
なぜなら「引用」は「してもいいよ」って、ちゃんと法律で認められているものだからです。
「引用」でググると、
著作権法では,一定の「例外的」な場合に著作権等を制限して,著作権者等に許諾を得ることなく利用できることを定めています(第30条〜第47条の8)。
とちゃんと出てきます。
この同人誌みたいに、自分も空気読めてないんですかね?自分ではそう思いませんが。
信念を持ってやってきたつもりですが、こうなると「自分のほうが間違ってるのかな?」ってなってくるのが一番辛かったです。ブラック会社で洗脳される社員と同じです。
自分の正義が揺らいできちゃうんですね。
ただその中でもね、、良い会社はバンバン言っていくべきなんで、声を大にして言いますが、ジュネットだけはね、、すごい優しい対応だった。唯一いいよって言ってくれました。
電子会社ではeBookのマーケティング部の方にとても良くしていただきました。感謝しています。
読者の皆さんをはじめ、知り合った編集さんやBL作家のみなさんはとてもとても親切でした。
「画像を使わないでください!」どころか、手紙のお返事で「ブログに感想を書いてくださってましたよね?ありがとうございます!」と書いてくれた方もいっぱいいました。
サイン会で、逆に作家さんが編集さんに「この人ブログ書いてていつも紹介してくれてるんだよ!」と紹介してくれたこともありました。
「ほたるさんのブログがちゃんとできるように知り合いの電子会社の人とかけあってみますね」と言ってくれた編集さんもいました。
とある出版社から「是非ブログで紹介してほしいので本を送らせてもらえませんか?」と言われたこともあります。
漫画村のような違法サイトだったら、そんなこと言われるでしょうか?
作家さんにマイナスなことを言われたことは4年間で1度もありません。言われるのは主に電子会社です。(ずっと1社だけリンクを貼ってなかったのでわかると思います)
(※ただ著作権ページにも書いておりますが、作家さんの不利益になることをしたいわけじゃないので、今まで言い出せなかったけど嫌だ!と言う方はご連絡ください。
記事削除/画像削除どちらもすぐに対応します)
作家さんが見る前提で書いてないから、かなり失礼なこと書いてるだろうに、「紹介してくれてありがとうございます!」って言ってくれる方が多くて、心が広い人が多くて感謝しかないです。。温かい先生ばかりで、とても感謝しています。
BLがもし18禁で売ってたら、このブログは始めてなかったと思います。それか、ちゃんとFC2の18禁ブログとかでやってたと思います。
それは本屋で堂々と買えるんだから、読者が堂々と感想書いても文句言えないという気持ちを非常に強く持っているからです。これ、空気読めないのかな?
実際、自分も小学生の頃から読んでましたし。
とかまあいろいろ考えたり、気を使いながらやってたんですがね・・・
そんで年齢制限ないとは言っても、ちんこだなんだってそういうシーンが出てくるのは事実だし、
「本屋で誰でも買える漫画なのに、ブログはアダルトカテゴリになってしまい、フリー素材が使えない!」
ということがたくさんあったりしました。。
これなんかはアダルトサイトでも使ってOKなフリー素材なんですが、
大体のサイトが「アダルトサイトでは使用禁止です」ってなってるわけですよね。。(当たり前ですが。。)
リアクション画像の収集が大変なわけです。。
選択肢がないない。。
自分でやってみてわかったけど、BLってほんとに中途半端で難しいジャンルなんですよ。18禁じゃない。全年齢。でも中身はエロ。
まあ「リアクション画像の収集」とか自分以外に誰もやらないことだから悩んでんの自分1人だけですけどね(笑)
読者のみなさんにも「どうして!?」「ほたるは何も悪いことしてないと思う」ってよく言われるんですけど、自分で言うのもなんですけど、ほんとその通りだと思います。
ありがたいことに「BLの沼を見て買いました!」と言っていただけることが多いし、
自分が画像使わなくなったら、それなりの損失になると思いますよ。
もしかしたら全体の1%くらいかもしれないけど(笑)
漫画村のようなサイトが駆逐されるのは当たり前ですが、真っ当にやってるサイトまで規制を無駄に厳しくするのは、本末転倒。互いにとって損失しかないんですよ。
正直、もうそうやって勝手に衰退していけば?って感じです。
もう会社なんてなくなればいい、全部個人の同人誌でいいよって。
どんどんどんどん息苦しくなってやりにくくなって本が売れるキッカケの1つがなくなっていく。
売れない=原稿料や予算がどんどん削られる。社員の給料も削られる。誰も幸せになってない。結果的に共倒れ。日本的ですよねー(出たw)
なんていうか・・・自分は「好き」な気持ち100%で始めたんだけど、飛び込んだことによって好きだったものを嫌いにさせる(そこまでいってないけど)、これほど悲しいことはないと思います。
いや、この世にこれほど悲しいことあるんですかね?
苦しかったけどそれでも諦めなかったのは、
「ここで自分がやめたら、正当な、ルールに則ってやってる他のレビューブログのためにならない」と思ったからです。
(BLだけじゃなくすべてのジャンル)
描き下ろしとか特典に原稿料が出ない論、わざわざ知らない人が知ってモヤモヤを増やすこともなかろうと、ブログでは話題にしませんでしたが(この間こだか和麻さんがつぶやいてたんで言っちゃいますが)、
これから出てくる若い世代に、同じ思いさせたくなくないですか?
若い子にこんな思いさせたくない、こんな思いをする人を増やしたくない、こんな悪習慣なくさないといけないと思うはずです。
それと同じ。これからレビューブログを始める人が、胸を張ってやれるように、自分が折れちゃいけないと思ってやってきました。
実際は自分ひとりが何をやろうと変わらないんだろうけど、そう思ったらおしまいだから。
あまりにも腹が立った時はムカつきすぎて「この会社から買わないでくれ頼む!!」って全部暴露したい時もありましたが、
それやっちゃうとヤバい奴になるのと、知らないほうが幸せなこともあるからです。
好きだったものを嫌いになるのは私一人で十分だからです。みんなが知る必要はないし、みんんなの気持ちを無駄に暗くする必要はないし、自分がそうする権利もない。
一人で抱え込むしかなかったのです。
画像は、「どのシーンを引用したらみんなが興味持ってくれるだろう」「買う!っていう気になるだろう」ということを考えながら、時には悩んでなかなか決まらなくてえらい時間かかることもありました。
それを自分の手で今までの(700記事くらい)全部消していくって、相当しんどいです。拷問。
今更引用無しでどうやって書いたらいいかわからないな・・・(慣れなんだろうけど)
「このシーンがめちゃくちゃいい!」って画像つきで言えなくなるのは本当に悲しい・・・
本当の本当に悲しい・・・
ただ、書くスピードは早くなると思います。
ここを見せるように書けば絶対購買意欲が上がる!などなど、どこのコマを使うか・編集に結構時間がかかっていたので、それが短縮されるとだいぶ早くなるかと。
移転するのは、このブログもいろいろと古くなってきたので、いいキッカケかな、と思ったからです。
最終的にすべての記事を移転する予定です。
なので、気に入ってる記事があれば、保存しておいてください(個人で楽しむ範囲でお願いします)
もうすでに何記事か、古いもの/アクセスの少ないものを移転しているので、「ああ、あれ保存したかった!」って言うのあれば、気軽にご連絡ください。内緒で公開しますので(笑)
まだなかなか立ち直れていないので、新サイトの公開はもう少しかかるかもしれません。
新サイトが完成したら、ツイッターでアナウンスします。
いつも応援してくれている読者の皆様、作家の皆様、編集さん
全ての方に感謝します。
2018.11.8
BLの沼。管理人 ほたる