Dariaできゆひこさんの新連載が始まったのですが、
これまたとても自分の好きな雰囲気で。
きゆひこさんの漫画って背景が不自然に浮いておらず、全部描いてる感があるんですよ。
(Daria 2017/2号「野アザミの恋」)
描き込みの細かさがすごい。
もしかするとソフトでサッサとできるもののかもしれないけど、自分は手描きだと思っている。この労力は本当にすごい。
(&ご飯もめっちゃおいしそう)
どこか切なくて、暗いものを持ってて、ハッピーエンドだけじゃない、
自分のような人間にとってはとても救いになるようなお話を描くのです。
キャラがみんな暗いものを抱えてるので、身近に感じられる。
この新連載の攻めはリーマンなんだけど、
1回も飲み会に参加しないし、会社では必要最低限の会話しかしない、親しい友人いない、
会社の人に「あの人は誘っても来ないのよ」って聞こえる声で言われちゃうような人。
1人で部屋に帰って1人で過ごすのが一番心地いいってもうわかりすぎてわかりまくるだけに
攻めがどうして受けのことだけは家に入れたのか?っていうのが迫るしね
普通は、みんなそう思っていても飲み会とかは無理して行くものだが、
バッサリ断れるところがかっこいいな~って感情移入できるw
この2人の間に漂う空気とか、お互い深く踏み込めないような距離感が絶妙なのです。
(Daria 2017/2号「野アザミの恋」)
失敗する魔法
【サンプル】COMITIA114 by きゆひこ on pixiv
同人誌。各話8ページの短編集。
これはただでさえ自分短編好きなのに、きゆひこ節・性癖・好き!がいっぱい詰まっていてとても好き!!
自分は最初の「血とコーヒー」が一番好きで、
pixivのサンプル見てもらえればわかるんだけど(背景の細かさのすごさもわかる)、
その日、とにかく朝からついてなくて、
朝いつも買ってるコーヒー売り切れ、電車乗り継ぎ間違えて遅刻、
〆に男同士の痴話喧嘩に巻き込まれるって可哀想すぎるリーマンのお話(笑)
見ず知らずの子に「この人が俺の新しい彼氏だよ!」って声かけられてその連れの彼氏にめちゃくちゃ殴られて、
鼻血出してボロボロになりながら(明日 会社行けないだろうなぁ)と思ってEND。
痴話に巻き込まれたけどそこから恋が始まるわけでもなく、ただ現実があるだけで終わり。
最後の「コンビニの天使」、タイトル的に可愛いお話なのかな?と思いきや一番痛いお話で〆るきゆひこさんが大好きなのであったー。
天使くんがバイトしてるコンビニに、いつも傷だらけ、来るたびに新しい傷作ってくる男の子がいるんだけど
見かねた天使くんが男の子を追っかけて絆創膏を貼るんだけど、
家に帰って、彼氏(?)に「なんだこれ(絆創膏)は!他の男か!?」→更に殴られて「ごめんなさい」で終わる話。
(祈るのは神様だけ天使には祈らない)
ってモノローグで終わるのが本当に好きでそうだ・・・天使は愛でるものかもしれないなあ、、って思った
自分が天使くんだったらやっぱり同じように 殴られるとわかってても絆創膏貼りにいっちゃうかもしれない。
きゆひこさんの作品は「余韻を残す終わり方が好き」とも言えるのかもしれない、、
見逃してください
【創作BL】『見逃してください』 by きゆひこ on pixiv
pixivで読めます。
自分はえっ・・・全然他のイベントで出していいのに・・・って思ったしここにもきゆひこさんの人柄が出てるなあと。
「あ ちょっと荷物置いてくる」のあとの弟くんの表情が好きだったし
あそこで弟じゃなくて恋人の方を選んじゃうんだな~~~って容赦ない切なさ(笑)
弟のこと本気で怖がる兄ちゃんすごくよかった。
「見逃してください」、
(・・・要は
悪事を働くにしても
生きてる間バレなければいいんだ)が好きすぎた。
そうだな。死んだら自分には関係ないからな。
&ここは二重に意味があって兄弟で好き合ってる=悪事って思ってるのが切ない。
(頑張るから)(死ぬまで頑張るから)が本当に胸が痛くなって切なくなった、、
あとがきハズレ感の強いお話ばかりで~で笑ったけどハズレ感っていう単語ww
きゆひこさん来月gateauからコミックス出ます!楽しみ~
「たそがれ、君に会いに行く」雑誌で読んで満足してしまっていたが、次に書きます。