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誓いのキスしろ。今ここで【卒業生<冬><春>】中村明日美子

初めて<春>を最後まで読んだとき、あまりに感銘を受けすぎて、日常生活に支障が出ました。

賢者タイム

リアルにこんな感じ

美術手帖の感想でもちょっと書いたんだけど、「好き」がいきすぎて「好きすぎる」ってなっちゃうと、本当にしんどいんですよね。逆に苦しくて辛くなります。

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だから、読んだ時の衝撃は、よく覚えてるってか忘れられません。
仕事だの学校だの、現実に戻るのがほんっっとに辛かった。

それを強く感じたのがこの作品だったと思います。
マジで読み終わったあと完全に抜け殻で何にもできなくて、しばらく引きずりました

あ~

入れ込みすぎちゃって、日常生活に戻るのがほんっっっとにしんどくなるから、「好きすぎる」っていう感覚は、できれば避けたいんだけど、

そんなもん自分でコントロールできないし、好きなもんは好きだし、”出会わなければよかった”とは決して思わないのね。

萌えとかより「しんどい」のほうが圧倒的に勝つのに、本棚のいつも見える位置に置いちゃうんだよね。
ダメージ受けるからめったに読み返さないのにね
心を揺さぶってくる漫画は、不思議な魅力を持ってます

電子書籍

エロ 

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卒業生

決してページ数が多いわけじゃないのに、2冊で

お母さんのこと、お弁当のこと、手袋、脇キャラのショートストーリー、ケンカ、京都、エロ、キスマーク、フランス、卒業

こんなにもたくさんのことを描けるって、明日美子さんってやっぱり魅せ方がうまいと思う。
同級生の記事でも書いたけど、長すぎず短すぎずの匙加減が絶妙

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病院で、佐条がお母さんに「彼女できた?」って聞かれて、「・・・男なんだ。ごめん」って言っちゃうとこ、
あれはお母さんがすぐ手術を控えてて、佐条は、「手術前に不安な気持ちにしちゃいけない」って、すっごい考えるタイプだと思うのね。

けど、あのタイミングで「付き合ってるのは男なんだ」って言葉が出てきたのは、家のこと、予備校のこと、進路のこと、いろんなことが重なって爆発しそうになって出てきちゃった言葉なのかな、と。

あれは、らしくなかったけど、歳相応なところが見れた気がしてとても嬉しくなったのでした。

UJYT
(茜新社/中村明日美子 ”卒業生<春>”より)

佐条のお母さんって、”同級生”では「親ががっかりしちゃって・・・」って台詞があったので、
さぞかしスパルタで頭の固い人なんだろうなと思ってたら、息子と同じく、固すぎないカーチャンで安心したw

男同士のカップルが、「今こいつと付き合ってる」って肉親に打ち明けるシチュって好きなんだけど、それを本当にいい形で見れて幸せでした。
「ずいぶんかっこいい子なのね。やるじゃない」
って言えるいい感じの緩さは、この親にしてこの子ありでしたw
もちろん葛藤がなかったわけじゃないだろうけどね。

「~ザマス」とかいうようなオカンじゃなくて本当によかった・・・
お母さんも、このタイミングで打ち明けられて、草壁に会うことができて、めっちゃ手術への励みになったんじゃないかと思う。

UJYHUY
(茜新社/中村明日美子 ”卒業生<冬>”より)

そんでハラセンと谷くんがほんとに可愛くてね~
谷くん、サイボーグみたいな顔してんのにめちゃくちゃ可愛いw
というか実際にサイ●ーグ009で見たことあるみたいな人なんだけど、調べてみたらやっぱそうなんですねw<4号

自分にしては珍しく、脇カプはよ!!っていうよりも、谷くんは別にホモらなくてもいいなと思うような系統の”好き”でした

ハラセンはさ、同じ先生たちの中でちゃんと理解してくれる人(ハゲてる可愛い先生)がいてよかったよね。
それだけでも、読んでる側としてはすごく安心した。
ちゃんと飲みに行けて、男子校ならではのことに理解があって、愚痴言える人がちゃんといるんだって。

ハラセンは、ちょっかいだして引っ掻き回してるように見えて、実は一番振り回されてブーメラン食らってるのは自分なんだよねw

同級生では、卒業するまで待つのがオトナの対応(キリッ 的なこと言ってたけど、
vs草壁で吹っ切れたのかわからんけど意外とバレたらアカンでしょ!!なことをやりまくっててワロタw
個人的にご飯食べに行ったりとか、ホテルとかねw

「大丈夫?って聞くと、佐条は絶対大丈夫って言っちゃうってわかってたじゃん・・・」

な草壁の台詞好きなんだけど、これも「あ~佐条ってそういうタイプだよね」ってめちゃくちゃ腑に落ちた。
佐条って絶対A型ですよね。

大丈夫じゃないのに、抱え込んじゃうタイプだろうなーと思いながら読んでたら、そのあと、

「お前に大丈夫って聞かれて、大丈夫ってこたえるのは
すごく・・・いいんだ」

卒業生
(茜新社/中村明日美子 ”卒業生<春>”より)

っていうのを見て、ものすごく驚いた。
「こういう人もいるんだ」って。本当に現実にそういう人に会ったみたいな気分になった。

もはや「漫画だから」とかそういう世界じゃなくて、今生きてる三次元の人間にも、こういう考えの人はいるんだろうなと。

自分の中の世界がすごく広がった感じがした。視野の狭さを痛感したよねw

この2人のね、「終わったら電話して」「終わったメールして」っていうさりげないやりとりが好きです。

こういうのを当たり前みたいに聞けて、当たり前みたいに「うん」って返せる関係って、ほんとに素敵だと思う。
個人的にはちょいちょい出てくるこのシーンが、作中一番おいしかったw

お好み焼き屋で、「お前よく(デートで)遊園地行くじゃん」って話になって、

「ホラああいうところってハズレないっていうか
ハナシとか盛り上がらなくてもなんとかなるっていうか でもまあそういうの必要ないから」

っていうところもめちゃくちゃ好きです。

「ハナシとか盛り上がらなくてもなんとかなる」めっちゃわかるwww
ミッ●ー可愛いねとか適当に言っとけばいいやつね。
楽しいっていうより気遣ってしまって疲れるやつ。

だから、「そういうの必要ない」=黙ってそばにいても気まずくない関係って本物だなと思う。
その人の前でちゃんと泣けるっていうのも大事
だから<春>の「落ちない涙」のラストも、何回読んでも胸が締め付けられる。

逆に、黙っててそわそわしたり過剰に気遣っちゃったりするようなら、そいつとは一緒にいないほうがいいってことだよねw

佐条と草壁は、お互い正反対の存在なのに、そういう域までいけちゃったんだなーっていうのは、感慨深いものがありました。
このノロケの一言で全てが満足だった、自分はw

エロは主に受けが攻めのチンを一瞬ぺろったり(暴発)、キスマークをつけあったりべろちゅーしたりしています。
明日美子さんの描くべろちゅーって異様にエロいです。

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(茜新社/中村明日美子 ”卒業生<春>”より)

ラストは、卒業式をわりと躊躇なくほっぽかせる佐条に草壁の影響を感じたw(いい意味でw)

草壁が卒業式をすっぽかすのは別に普通なんだけど、”佐条がすっぽかした”っていう事実からの、

「そういうお前が好き」、「結婚して」、一線越える、「誓いのキスしろ ここで」

っていう1つ1つのシーンがね、本当に流れるように綺麗なの。いらないシーンが1つもない

賢者タイム
で、こうなった

本当に最終話を初めて読んだ時の衝撃は忘れられない。

jm
(茜新社/中村明日美子 ”卒業生<春>”より)

みんなが体育館で歌ってる仰げば尊しが遠目に聞こえつつ・・・っていうところがとても好き

「イケナイ感」が出て萌えるところなんだけど、神聖さしか感じなかったw

この最後のシーンの中で、一番好きなのはハラセンが「キスしろよ。誓いのキスしろここで」って言うとこ

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(茜新社/中村明日美子 ”卒業生<春>”より)

ハラセンは「俺たち結婚するから」って言われたあの一瞬だけ、佐条に惹かれてる気持ちを全てを振りきって、「キスしろ」って言ったと思うのね。
その後はめっちゃダメージ受けてるし未練タラタラもいいとこなんだけどw

だから、あの瞬間のハラセンは本当にいい仕事をしたし、めちゃくちゃかっこよかった

先生としてじゃなく、人間として。

番外編:げに大人というものは

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(茜新社/中村明日美子 ”卒業生<冬>”より)

有坂先生とハラセンの話は、”同級生”で草壁が佐条に言った

「どーいうふうに生きても後悔するときはあるし
逆に得るものもあると思ってんだよね」

っていう言葉と繋がってて、あの時、草壁は

「でも今んとこ佐条と別れるっていう選択肢はないんだ」

って、本当に大切なものをちゃんと見失わなかった。

大切なものを見失わないこと=自分に正直に生きるってことなのね。

けど、有坂先生は自分に嘘をついた。
一番しちゃいけないことを、世間体だのなんだのにがんじがらめにされてしちゃったのね。
しかも1つだけじゃなくてたくさん

ハラセンを好きな気持ち、女の人が好きじゃない気持ち、それでいいわけないのに、「なかったことに」って言っちゃったこと。

だから、ハラセンの
「勝手だよな大人は 泣いてたくせに 俺の方がずっと大人じゃんか」
って台詞は、全くその通りで、
ハラセンのほうが、ずっとずっと立派で、かっこよかった。

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(茜新社/中村明日美子 ”卒業生<冬>”より)

売れたからとか、人気だからとか、そういう部分じゃないところで、好きすぎてしんどくなるほど惹かれた作品でした。

さすがに、2回目は日常生活に支障が出るほどの大ダメージは受けなかったがw、一番最初に読んだときの衝撃は、ずっと忘れないと思う。

卒業生ドラマCD

”同級生”CDは間が皆無で残念だったが、こっちはどうなんだろう。

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