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好き作家がいれば買い【美術手帖/ボーイズラブ特集】感想

先日、アニ●イトに新刊をまとめ買いしに行ったら、BLコーナーにこの本が置いてありまして、
なんとなく見たらすごい作家陣にまぎれてはらださんがいらっしゃって

ポポポポーン

ってなったのでつい買ってしまいました。

びっくり

お値段は1,700円とちょっと高いですけど、フルカラー・人気作家さんの描き下ろし絵もあったりして
永久保存版として買う価値はあると思います。
BL特集以外のなんだかよくわかんねーサブカル記事はいらねーからもっと安くしてくれよと思わんでもないけど(笑)
まあ、これが美術手帖のいつものスタイルですね。

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美術手帖ボーイズラブ特集 もくじ

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  • 各作家さんへのインタビュー 1人につき5p~8pほど(1ページ4段)
  • 中村明日美子さんの描き下ろし漫画
  • ボーイズラブ好きによる座談会(いつもの金田純子さん筆頭)
  • ボーイズラブの歴史
  • ボーイズラブ世界一周
  • 必ず読みたいBLマンガ20選!
  • ボーイズラブについてのコラム3つ(うち2つは男性が書かれてます)

全部で約150ページです。結構ボリュームあります。
企画がどれも面白くて、読んでて楽しかった!

作家別インタビュー

雲田はるこさんってデジタルで描かれていたんですねえ。

手描きとデジタルをうまく使い分けるような感じらしいです。
もしかして全部アナログっぽいな??と思っていたので、とっても意外でした。

雲田はるこ

あとヨネダコウさんが既婚者だという事実に無駄に驚いた(笑)

自分って作品についての裏話とかを聞くのも好きなんだけど、
「どういう人がこういう素敵な物語を描いたんだろう?」
っていうことのほうが気になるので、
ゲームだったらライター、アニメだったら中の人のほうがものすごく気になります。
だからストーカー気質なんです。三次元には興味ないので現実でストーカーはしてませんのでご安心を。

じー

だから「へえ~~~」ってな感じでね。楽しく読めました。

語弊があるかもしれないんだけど、こういう本(雑誌)のインタビュアーさんって、さすが表現というか聞き方がうまいですね~!!

ヨネダコウの作品に通底する、ポーカーフェイスなキャラクターたち。
冷酷でありながらどこか儚く物憂げで、色気漂う存在感が魅力だ。

(美術出版社/美術手帖 2014年12月号 P29より)

「あ~~~確かにヨネダさんの作品ってポーカーフェイス多いよね」ってめっちゃ納得でした。
自分の中でどう表現していいかわからない気持ちを、さすがはプロの人、うまいこと代弁してくれる(笑)

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よしながふみさんのインタビューが一番面白かったかなあ。

個人的に大好きというのもあるんですが。

私は気持ち的にはBLもずっと少女漫画です。
「きのう何食べた?」だって、少女漫画のつもりで描いています。

(美術出版社/美術手帖 2014年12月号 P36より)

っていうのが衝撃でした。ええ、そうなんだ、と。ちょっとよしながさんの頭のなかが覗けて嬉しかったです。
ちなみに自分が今まで買った中で一番高い”本”の買い物は、よしながさんのSL●M DUNKの同人誌です。

聞き手の人が、”きのう何食べた?で、お父さんが病気になったとき、「母じゃなくてよかった」と思うところが衝撃でした”って言うところがあるんですが、自分もこのシーンは大好きで、ものすっごく印象に残ってます。
「きのう何食べた?」は、主婦ユーザー全員読めよってくらい、悪い言い方をすれば”おばさん”に一番刺さるし、夢中になれる漫画だと思うので、ほんとにいろんな人に読んでほしいと思ってるんですが、自分のJ( ‘ー`)しカーチャンは「絵がやだ」と言って渋って読んでくれないのが結構ツライです。

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最初はBL誌でやりたかったけど、「受けをせめて30代に・・・」って言われて断られたとか。
「ハアアァァアアア!!?」と思ったけど、いろんな大人の事情があるってわかったうえでの、あえての「ハアアァアア!?」です。(笑)

自分はこの作品が本当に大好きなので、どんな形であれこの世に出してくれて本当に良かったと
改めてホッとしましたw

中村明日美子さんは、聞き手の方が「掲載媒体ごとに巧みに作風を変化させながらも・・・」っていう表現をされてるんですが、
ほんとにその通りで、明日美子さんの作風って明らかに耽美系じゃないですか。
ちょっと前のJUNEを彷彿とさせる感じの絵柄。
線が1本1本生きているような、そんなエロティックな漫画を描く人が、「あなたのためならどこまでも」みたいなコメディ・ギャグ基調の漫画を出した時、本当にびっくりしたんですよね。
「ダブルミンツ」みたいな暗い漫画を描くなら納得っちゅーか、しっくりくるんだけど(笑)。

ダブルミンツ (EDGE COMIX)あなたのためならどこまでも (花音コミックス)

で、リブレの18禁シリーズPINK GOLDにもはや常連レベルで出張してるのは、
ほんとに「何かがおかしいぞ」と思いましたね(笑)

PINK GOLD2【デジタル・修正版】

まさにこれです。→「明日美子さん、無理してない?」って思ったんだよね。
絵のイメージで、勝手にこっちが「即物的エロ」「ギャグ・コメディ」とは最も縁遠いっていうイメージを持ちすぎて、、
言うなら「ジャンプの作家本人が公式でホモエロ同人出してきた」みたいな背徳感があるというか、
嬉しすぎるゆえにどうしていいかわからずとりあえず逆に心配してるみたいなね。
「もしかしてもっと一般誌で描きたいのでは?」ってソワソワしたりね。

作家さん本人のことなんて、誕生日も血液型も、ましてやどんな性格の人かも知らないのに、
自分が勝手にこういう人なんだろうって思い込んでいた。

でも、今回のインタビューで

BLだと掲載する雑誌に特集テーマがあったりして、それに沿って書くのは楽しいです。
リブレ出版さんが18禁アンソロジー「PINK GOLD」を立ち上げた時には、
「その意気やよし!俺もその船に乗る!」と思って作品を書いたり(笑)

(美術出版社/美術手帖 2014年12月号 P47より)

とおっしゃっていて、結構ノリノリでした(笑)
これを読んでとても嬉しくなったし安心しました。

明日美子さんって筆が速いし、前に1回休載したこともある気がするし
背徳感とかいろんなものが混ざってすごい心配しちゃうんですよね。
もはや好きすぎるがゆえの病気です。

本当に明日美子さんのエロは、ものすっごくイケナイものを見てる気分にさせてきますが、
そこが一番の魅力でタマランですよね。
だから明日美子さんの漫画を読むときは、他の漫画を読むときとは少し向き合い方が違います。
なんだかんだで自分の中で特別な漫画家さんです。

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描き下ろし漫画「ボーイズラブ」は、いつも美術手帖を愛読しているBLユーザーにはとっても良い内容だったんじゃないでしょうか。
エロはありませんが、ご覧のとおり乳首は出てます(笑)

はらださんのインタビューで
「”こどものおもちゃ”は小学生の私にはちょっと刺激が強かったですけどね」
っていうのを見て、
え、もしかしてはらださんって自分と同い年くらい?って全身青くなったwww
「神風怪盗ジャンヌ」と「こどちゃ」が好きで、読んでた頃は小学生って完全自分と同い年ですね。

はらださんって尿道責め好きだよなーと前々から思っていましたが、今回のインタビューでご自身でも認めてました(笑)

ここまできたら、一冊のどこかにいれないとまずいかなと思って。
穴は塞がないとみたいな使命感が(笑)。

(美術出版社/美術手帖 2014年12月号 P111より)

尿道責め??ありがたいに決まってんだろ!

って感じなので、本当にありがたやありがたやです。
「銀魂感がありますよね」とズバリ触れられていましたが、やっぱり大好きで、リスペクトしているようです。

田亀源五郎さんのインタビューも面白かった。

この人は”ゲイ”と”BL”の違いを誰よりも語れる人だと思うので、田亀さんならではの視点のお話はやっぱり面白かった。
意外とショタがイケる自分に気づいたって話は笑ったwww

三次元のリアルな少年や、中性的な少年が出てくるショタものには全く欲情しないんですが、少年漫画の主人公のような、「少年の形をしたスーパーマン」は好きなのだとわかりました。

(美術出版社/美術手帖 2014年12月号 P116より)

ふふ、なかなかに難儀な性癖だぜ。

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そして田亀さんはゲイ雑誌にもBL誌にもどちらにも描かれるので、どっちにどんなものが求められるか?っていう質問の回答も興味深い。

ゲイ雑誌に描くときは「自分が好きな男を思い浮かべ、そいつをどうしてやるか」を考え、
BL雑誌に描くときには、男二人の関係性を考えるようにしています。

(美術出版社/美術手帖 2014年12月号 P116より)

ゲイ雑誌の読者は”自分と登場人物の間で悶々とする”、BL雑誌の読者は”作中の男性カップルの有り様に悶々とする”っていう違いがあるらしいです(笑)
まあそうだよね。BLは神(第三者)視点から見れるのが魅力ですね。

”BL好きによる座談会”も、結構面白かった

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  • 昔は必ず年長者が年少者を可愛がるという、衆道的な雰囲気があった
  • 最近の意欲のある漫画編集者は、pixivを見て「この人はうまい」と思えばコンタクトを取っている
  • BLは20年の歴史があるけど10巻を越えるような長編はものすごく少ない。
  • (おっさん受けについて)法令線描けばいいってもんじゃない。

などなど。深く考えたことないけど、「言われてみれば」なことをたくさん語っていて、なんだかすっきりしました。
最近の主流はどんどんネットになっていくねえ。

一番おもしろいなと思ったのは、

私が一生懸命読んできた少女漫画って、必ず男の目(編集)が通ってたってことなんだよね。だから、そのおじさんのOKをもらわない限り、私達はその作品を一切読めないんだと思った時の愕然とした感じ。

(美術出版社/美術手帖 2014年12月号 P72より)

この一文。

自分も小学生の頃は”りぼんっ子”でしたが、昔はどうやって漫画ができてるのかなんて気にもしたことなかったけど
改めて考えてみるとそうなんだよねえ。少女マンガ誌でも、働いてる人は全員女性!だなんてことないもんなあ。
これは面白い視点だよね。そんなこと考えもしなかった(笑)

神風怪盗ジャンヌ モノクロ版 3 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

”ボーイズラブコラム”は、「BLが苦手な男の人」が書いてるコラムもあったりして斬新でした。
なんか文章がくどかったからちゃんと読んでないけど(笑)
こういう意見もあるんだなと、また違う視点でBLを見れるんじゃないでしょうか。

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こういうものを読んでると、良い作品に出会った時もそうなんだけど、何かを生み出して形にしている人は本当にすごいなあと。
そして、いつも読むだけの”受け身”な自分がものすっっっごく嫌になるんですよね。

こんなに感動して胸に響く作品がここにあるのに、何も生み出せない自分ってなんなんだろうと。
うんこ製造機だと。
普通の人ってこういう感情はないんでしょうか??
「自分も○○さんみたいな漫画が描けるようになりたい!」って練習しようと思って、
好きなキャラを描いてみたり模写してみたりするんだけど、自分が描くとありえないほどキモくなるんだよね。
「●●ちゃん(キャラ名)はこんなにブサイクじゃない」って●●ちゃんに大変申し訳なくなってしまい、
そんなつもりは全くないのに貶してるような感じになってしまい、怖くなってなんもできなくなる(笑)
そういうのを何回も繰り返しましたね。

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だから、自分にできる方法で、自分が感動したり萌えたり泣いたりした作品を伝えて、
それを読んでくれた人が1人でもその作品を手に取るキッカケになればいいなと思いこのブログを始めたんですけど、
なんだかんだ言っても、胸が苦しくなって自己嫌悪するほど響く作品がこの世に出てくるのはとても良いことだと思ってます。
人の感情を動かすってすごいことです。そういう作品に出会えるだけで奇跡だと思ってます。
もうその作品がすさまじすぎて大好きを通り越して苦しくなっちゃうんだけど、それは悪い意味じゃなくて、苦しいのも含めて楽しいのです。(笑)

好きな作家さんがいれば買い

超長くなってしまいましたが、この中に好きな作家さんがいれば買って損はないと思います。

最後はめっちゃ同意した金田さんの言葉で終わりにします。

私はBLというジャンルに、「こういうのがあればいいな」っていうよりは、
いつも新しいものが出てきて、「こんなのがあったんだ!」って自分の中の枠が広げられてびっくりさせられるんですよね。
だからみんなが自由に好きなものを描いてることで、私の想像も及ばないすごい萌えがたま出てくるんだと思います。

(美術出版社/美術手帖 2014年12月号 P72より)


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